■道州制論題について 論題文言案:日本は道州制を導入すべきである。 以下、論題公募要項の要件に沿って検討結果を提示します。 1) 本論題は、政策論題であり、道州制、という政府・地方自治体のあり方は、時代を問わず常に検討すべき問題であり、時事問題、という要件もクリアすると考えます。 2) 主語は「日本」または「日本国」とするのが適当であり、論題案としての要件は満たすと考えます。 3) 本論題については、過去2012年のJDA秋季ディベート大会、2006年、2011年のディベート甲子園高校論題など、多くのディベート大会で使用された論題であり、十分な使用実績があることから、大会論題としての問題は小さいと考えています。 3)-1 資料の量については、以下の通りです(2021年6月19日時点)。 ・Google検索「道州制」:約48,000,000,000件 ・NDL-OPAC検索「道州制」:1,283件 ・CiNii検索「道州制」:1,299件 キーワード「道州制」で出てくる資料だけでも十分な量があると思いますが、更に「地方分権」や「広域行政」などといった様々なキーワードが考えられ、そうしたものも含めると、一シーズンで資料が調べ尽くされることはないと考えます。 3)-2 肯定側・否定側議論内容については、以下が参考になると思います。 ■道州制論題解説(ディベート甲子園) (第16回大会(2011)) https://nade.jp/wp-content/uploads/2021/02/d40518b089c5740dfa1c612283417980-1.pdf (第11回大会(2006)) https://nade.jp/wp-content/uploads/2021/02/11st_koukou-kaisetu.pdf ■JDA九州ディベート大会決勝戦映像 https://vimeo.com/55669110 これら及び過去のJDA大会等で出た議論は、主に、 ・肯定側:地域行政サービスの向上、地方の発展、等 ・否定側:地方間格差の拡大、市町村合併等行政単位広域化による行政サービスの質低下 といったものが考えられます。肯定・否定のバランスについても、過去の大会で著しく偏っていたことは無く、比較的バランスはとれるものと予想します。 3)-3 シーズン中の道州制導入については、現在政府にそのような計画があるとは考え難く、また、現状コロナ禍やオリンピック等課題が山積している状況で道州制導入が現実に検討されることは考えづらいです。 以上、よろしくお願いいたします。