第12回JDA One-Day
ディべート・セミナー

結果報告

 



講義風景

受講風景



試合後の講評

 

2000年10月29日に東京代々木オリンピックセンターで開催されました、第12回JDA One-Dayディベートセミナーの報告をさせていただきます。

 今回は22名の方が参加されました。公務員6名、学生6名、会社員5名、教員2名、中学生(!)2名、医療関係1名という構成でした。午前中は矢野善郎先生による講義、午後は6チームに分かれ、「日本は裁判制度に陪審制を導入すべきである」という論題のもと練習試合を行ないました。矢野先生のほかにインストタクターおよびジャッジとして瀬能和彦先生、小西卓三先生にご協力いただきました。
 当日のようすについては以下の矢野先生の報告をご覧ください。また最後にアンケート結果(感想)を掲載します。午前中の講義に対しては大変内容が濃かった、午後の実践に対しては、ディベートは予想以上に難しいという感想を述べられた方が多かったようです。
 次回は2001年2月4日に開催します。皆様の参加をお待ちしております。

                                             JDA理事(ディベートセミナー担当)篠 智彰



講師報告
矢野善郎(JDA理事、東京大学助手)


 私が担当するワン・デイ・セミナーは,今回でたぶん四回目くらいになると思います。一番の感想としては,毎度のことながら,時間がタイトであり,講師の側も参加者の側もハードであるということにつきます。

私の講義スタイルとして,ただ講師の方からしゃべりっぱなしにするのでなく,要所要所で参観者の皆さんに考え答えていただくという形で進めることが多いので,やはり予定時間をオーバーしてしまうと言うことにどうしてもなりがちです。

お陰で休み時間等がなくなってしまうということになり,受講者の方には不満もあるのではと思いますが,ほとんどの方は集中力も切らさず話を聞いて下さいました。講師としては,その時間的タイトさに見合うだけの収穫が参加者の方にあればと願うばかりです。

今回は午後,テーマとして(たぶんワン・デイセミナーでは初めて)陪審制についてとりあげて見ました。難しいテーマだったせいでしょうか,午後のディベート実習では,最初の立論が難しかったようですが,試合が進むにつれ緊張がほぐれてきたのか,後半戦はどの試合も良いディベートになったようです(大活躍の中学生の方がいらしたことや,かなりヒートアップした試合もあったと聞いております)。

このセミナーも十二回目と聞きますが,ディベートの試合形式などについては,まだ試行錯誤の余地があるかなと思います。今回は私の今までのやり方を変えて,あえて二回立論を行う形式にしましたが,やはり立論を五分間用意するのは難しいようで,途中で着席された方がほとんどだったようです。例えば立論は一回五分。その後ちょっと長めに質疑応答の時間をとるというのが良いかも知れません。

いずれにせよ自己評価としては,今回もまずまずの成功だったのではと思います。午後協力して下さった瀬能さん,小西さん,リサーチも含め全てを取り仕切って下さった篠さん,そして何よりハードな一日をともに乗り切った受講者の皆さんに感謝させていただきます。着実にディベートについての理解と体験とを広めつつある,このJDAワン・デイ・セミナーの試みへの変わらぬ御支援をお願いしつつ,短いですが感想とさせていただきます。




アンケート結果(今回のセミナーを受講しての感想)


○非常に充実したセミナーでした。考えていたよりもずっと奥が深く理論的でした。また実際にdebateをやってみて、相手の意見・討論を聞きながらそれに対応するのは、思ったよりずっとずっと大変でした。これを足がかりに訓練(?)して、またチャレンジしたいと思います(学生)

○午前中の講義はくわしくてわかり易かった。試合は難しく今後の訓練の必要性を感じた。(地方公務員)

○とても充実した講座でした(会社員)

○内容が濃くためになりました。実戦を初めて経験でき、勉強になりました(地方公務員)

○1日で一通り行いましたが、それぞれ時間が短く、実践の時間が足りないです。2日とはいいませんが、もっと時間を長くして休憩も多くして下さい。(会社員)

○1日ではよくわからなかった。時間的に短かった。ディベートは何かについて少し理解できた(教員)

○意義深かった。でも実際のディベート練習は、今までの自信というかそういったものがくずれた。ま、一種の投与剤にもなった。また勉強します。

○とても楽しかったのですが、ディベートの難しさを痛感しました(学生)

○まだまだディベートをやるには時間が必要だと思ったがディベートに対する意欲がわいてきた(中学生)

○実践に近い体験ができてよかったと思います(会社員)

○このセミナーを受ける前に考えていた「言葉の暴力」というのはたしかに間違っているということだけははっきりわかりました(地方公務員)

○自分の思っているような立論が立てられなくてはがゆかった。でもコミュニケーションが仲間ととれたので楽しかった(学生)

○系統だてて人に話しをすること、系統だてて話されたことを整理して理解することの重要性をあらためて感じた(医師)

○参加してよかったと思います(会社員)

○キンチョーしました!!(地方公務員)

○ディベートの流れを理解することができた。事前準備の重要性を痛感した。(公務員)

○練習試合をやって、自分の言いたいことははっきり意識しないとあまりわからないものだと思った。(中学生)

○本を読んである程度ディベートの形式・スピーチの構成法についての知識はあったのですが、実際やってみると予想以上に難しいものでした。今日のセミナーのような機会があったらまた参加してみたいです。(教員)

○個人自体が肯定・否定側のどちらもわかっていないとディベートが成り立たないことがよくわかりました。データと主張との結びつきがイコールだと思っていたことがみごとに壊されました。聞き手(第三者)が必ずしも話しての意図を理解せずに異なる考えを持ってしまうこともわかりました(学生)

○「主張だけでは意味がなくその根拠となるものが重要。」この言葉が表面的なことしか知らなかった自分にとって印象に残った。これはディベートだけではなく日常生活でもやっていきたいと思います(学生)

  


一つ前のページに戻る

jda@kt.rim.or.jp
最終更新
URL:http://www.kt.rim.or.jp/~jda